まどかの小窓⑨(お知らせ)

お知らせ

2018.10.30

まどかの小窓⑨

二日酔いぶっ飛び事件

 

 ヤバい・・と思ったのは旅館に戻った直後だった。頭痛と込み上げる嘔吐感。アルコールの処理能力が追い付かず、アルコールがアルムデヒド,つまり有毒物質として体内で処理されてしまった。わかりやすくいえば飲み過ぎのゲロゲーロである。

社員旅行一日目の宴会で飲み過ぎるとは・・不覚であった。

 

 不覚といえば・・ちょうどその日に一日目の観光場所として訪れた新撰組発祥の地、壬生寺でガイドから聞いた話を思い出した。

新撰組きっての荒くれリーダーだった芹澤鴨(せりざわ かも)。当時壬生寺の北隣にあった新撰組屯所は壬生郷士(武士階級の下層部の意)八木源之丞の屋敷でもあった。その夜、芹澤は恋人のお梅、何人かの部下と共に眠りこけていた。新撰組浪士達が芹澤を呼び出し、酒を勧め泥酔させたのだ。すべてはその後の新撰組を率いることになる近藤勇、土方歳三の策略だった。目に余る芹澤の暴挙に制裁を加えるべく暗殺を計画していたのだ。

 雨の深夜、足音もなく塀を乗り越え、乱入した近藤勇含め数人の浪士。

寝ている芹澤の枕元に立ち、近藤勇が切りつけようとしたその刹那(せつな)、果敢にも身を起こそうとした芹澤。

一太刀、二太刀と切ったかどうかは知らないが、血しぶきと共に近藤が振り下ろした刀の切っ先が~あ、障子戸と芹澤の頭部をしっかと切りつけたぁ~あ、ベベン、べベべン(三味線の音)

「うぅ、おのれ~近藤め!不覚であった・・ 」 (井上さん、不覚の説明、ひっぱるなあ:M制作部長より)

 

 と、冗談はこれぐらいにして。

旅行二日目はびわ湖バレーでのジップライン(ジップラインとは、木々の間に張られたワイヤーロープを滑車を使って滑り降りる遊びのこと)。雲一つない晴天、びわ湖湖面がキラキラと黄金色に輝く景色を見てここで一句。

「うぅ たまんねぇ 飲まなきゃよかった 二日酔い」

脳髄が酒に浸され、クラクラ感が半端ない上に、ピンクレディ‐のUHOの曲が頭の中でエンドレスにかかっている状況。

にもかかわらず、ジップラインのインストラクターは可愛い深キョン似のお姉さんだった。

「みなさん、それではナイスランディングを!」の言葉に思わず「あの~二日酔いなんですが」と私。

 

「あ、この高さなんで少々なら吐いちゃってもわかりませんよ~」だって。

森じゅうの猿がビックリするような絶叫を繰り返し、7本のコースを飛び終える頃には、二日酔いは見事に秋風にぶっ飛んでいた。二日酔い後のジップラインは・・サイコーです!

楽しかったけれど、決してお勧めはしない私の体験談でありました。(笑)

まどかの小窓、今回も読んでいただいてありがとうございます。少々刺激的なお話でしたが、大丈夫でしたか?

秋の夜長、湯豆腐と京都の地酒で一杯といきましょうか?(井上さん、どんだけ~:まどかの小窓委員会Y制作部長より)

 

 

 

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